硬直1000F

3日でやめます

透明人間って意外と不便だよ絶対

 

※ 今回の記事は下ネタ成分が若干多めです。よい子のみんなはブラウザを閉じてゾウでも積んでてね!

 

 

 

 

 

 ホットコーヒーがおいしい季節になった。その中でも、近年のコンビニコーヒーの躍進はめざましい。かく言う私も、最寄りのセブンイレブンに行く度に必ず100円のホットコーヒーを買ってしまう。めちゃくちゃ買ってる。体感だが、もう100万円分くらい買ったんじゃないか。そのくらい美味い。飲み終わった後のカップを捨てるためにセブンに寄り、カップを捨てたあと、同じものをもう一度買ってしまう。見事に策略に嵌められているといった感じもするが、もうこれがないと生きられない身体になってしまった。うますぎる。このあとの人生、一生同じ飲みものしか飲み続けられないと、もしそうなったら、それは、もう、間違いなく、。え?水でしょ普通に。

 

 

 

 水を飲むという行為は、人間の原初的な行動だ。しかし改めて考えてみると、透明な飲み物って、ちょっとこう・・・不気味に思えないだろうか。透明な食べ物が不気味であるように(水まんじゅう業者の方すみません。おいしいですよ。でもあれは不気味だと思う)、透明な飲み物もそれに準ずる感情が湧き起こる。恐らく、透明なのに味がある、ということに違和感があるのだろう。透明なのにヨーグルト味やレモンティーの味がする飲み物も売っているが、2度買おうとは思わない。というかあれに関しては透明であることの必要性が見いだせないということもある。色ついてて不都合あるか?なんだか透明という属性は、色とは少し別の、我々にとって特別な存在であるように思える。

 

 

 

 

 

とうめい【透明】《名ノナ》
光がその物質をよく通り、すきとおって見えること。「―なガラス」「無色―」「半―」。

 

 

 

 

 

 透明になりたい。そうは思わないだろうか。思いますよね。絶対思うはず。人間だったら・・・いや、ここは恥と外聞を捨てて率直に言うが、男だったら一度は透明人間になりたいと思うに決まっている。これは男子共通の夢だということは、ソフトオンデマンド社が証明している。(デイリークエスト「AVの話題を出す」を達成しました!)

 

 

 

 透明人間になれたら何をするだろう。男性ならやはりまず向かうのは女性更衣室か?はたまた金品の窃盗?しかし、透明人間のレアリテを想像してみると、実は意外に実行困難なことが多いようにも思えてくる。

 

 

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 透明人間、まず1つ目の問題点は、透明状態が永久に続くという保証がないことだ。

 

 議論をわかりやすくするため、「何で」透明になったかを仮定しよう。大きく分けて、光学迷彩スーツみたいなやつで透明になる科学パターンと、ある日起きたら透明になっていたというフランツ・カフカ方式や、泉から出てきた大妖精が透明化の呪文をかけてくれる方式などを引っくるめた、魔法パターンの2つがあるだろう。

 

 我々の世界は質量保存によって成り立っている。透明になるために電力なり何なりのエネルギーを利用しているならば、当然エネルギー切れも起こるということだ。そうでないとして、たとえば「この透明人間スーツは、お前のエロ力(ぢから)(性欲の強さみたいなやつ)をエネルギーにしているから、エロいことを想像している間はずっと透明でいられるぞ」みたいなありがちなことを言ってくる使い魔的なやつが出てきたところで、四六時中エロを考えるのはさすがにキツい。この私は起きている時間のほとんどをウガンダで飢餓に苦しむ子ども達を救うために何が出来るかという自問に費やしている(本当)ため、このようなスーツはもはや拷問ですらある。

 

 また、魔法パターンはもっと顕著だ。その効力はいつ切れるかわかったものではない。よしんば「この透明化の魔法は、あなたのエロ力(ぢから)(性欲の強さみたいなやつ)を触媒にしているから、エロいことを想像している間はずっと透明でいられるわ」みたいなことを大妖精が言ったとして、四六時中エロを考えるのはやっぱりキツい。この私といえば起きている時間のほとんどをウガンダで飢餓に苦しむ子ども達を救うために何が出来るかという自問に費やしている(本当)(本当に)ため、このような魔法はもはや拷問ですらある。ところでウガンダってどこにあるんですかね。

 

 仮にエロ方面に透明能力を利用するとして、女性更衣室を覗き・・・あ、ちょっと言葉が下品ですね。えーと、じゃあ、視察。女性更衣室を視察中にその効果が切れたらと思うと血の気が引く。窃盗でも同じだ。100%安全だという確証のないものは使いたくない

 

 

 

 2つ目の問題点は、実現難易度に対し、リターンが合っていないということだ。

 

 ここで再び透明人間の定義の話になるが、透明人間は通常の人間と同じく、物理的事象に関して相互干渉的であるのは間違いない。つまり、ものを触ったり掴んだりすることが可能だということだ。なぜなら、このような物理的干渉性を持たない場合の透明人間はほぼ空気と同じであり、自由意思による移動ができなくなってしまうからだ。また、身体の器官をすべて備えたまま透明になるとするなら、質量を持たない状態では生命活動を維持できなくなってしまうから、という見方もできる。いずれにしろ、透明人間は触れる/触れられることが可能だと仮定することができる。

 

 ここで、女子更衣室の視察に話を戻したい。透明人間が物理的干渉性を持つならば、女子更衣室内では触覚によって存在が露見する可能性があるということだ。透明人間には触れることができるため、透明人間側は存在を気取られないように、すべての女子たちを回避せねばならない。これは恐らく至難だと思うのだが、どうだろうか。もし読者のみなさんの中にこのゲームを既に経験したことがある方がいたら普通に通報するので教えてほしい。

 

 そして、このようなハードワークの末に見られるのが男子禁制の情景なわけだが・・・・・・これ、正直言って、そんなに見たいものだろうか?そりゃあ、嗅覚的側面だったり、臨場感というか、ライブ感というか、そういうのがあるのはわかる。それを差し引いても、更衣室にしろ浴場にしろ、見てそんなに良いものではない気がする。そういった女性の日常の姿を見るのは、高級料亭の厨房を覗き見るようなもので、見たところでさして興奮するものではないと私は思う。そういう舞台裏はブラックボックスのままにしておいて、仕出された向付や肴を楽しむのが至高なのだ。そう考えるならば、透明になったとはいえど、自宅でShowbizとしてのAVを見ていたほうが生産的かつ建設的な行動ではないだろうか。何この話?

 

 とにかく、透明人間としての振る舞いには、リスクとリターンが釣り合っていない部分があると考えられる。

 

 

 

 

 

 さてここまでで、透明人間が実行動を起こすときに枷となりうる部分について述べてきたが、もう1つ、より定義的な部分に焦点を当てておきたい。

 

 透明人間は定義上、「見えない」もののはずだ。しかし、次のように考えてみたらどうだろう。

 

 

 

 一般的に、透明人間はまったく見えないわけだから、いわばその透過度は100%だ。ここで、この透過度を0.00001%だけ下げる。つまり、透過度99.99999%にする。0.00001%の透過度の差は人間に視認できるものでないため、この2者には差がない。すなわち透過度99.99999%人間も、透明人間だ。このとき我々は、

 

P:Tは透明人間である。

Q:透明人間の透過度を0.00001%下げても、透明人間であることに変わりはない。

 

 という2つの命題を同時に認めることになる。

 

 これは数学的帰納法によりすべてのTにあてはまる(つまり、透過度99.99998%人間、透過度99.99997%人間、透過度99.99996%人間・・・・・はすべて透明人間になる)わけだが、すべてのTに対してこれがあてはまるなら、当然この命題Pは透過度0%の人間に対してもあてはまることになる。

 

 証明された。あなたは透明人間だ灯台下暗し、最も卑近な透明人間は、ここにいたのだ。今後の人生は、是非とも透明人間として生活してゆくべきだ。しかもあなたの場合、エロ力(ぢから)(性欲の強さみたいなやつ)を媒介にしているわけではないため、効果が切れる心配もない。案ずるな、あなたは透明人間なのだから、女子更衣室に入っても、金品を盗んでも、訴えられることはない。自信を持って!大丈夫!今でしょ!レッツピーピング!フゥー!

 

 

 

 

 

 


 ここまで読んでしまった悪い子のみんなは、こんな詭弁に騙されないようにちゃんと勉強しなきゃだめだよ。ではまた、あなたに逢えるのを楽しみに待って、さようなら。